次期学長適任者からの回答

学長候補者へのアンケート

皆さまの学長選への出馬に敬意を表します。岡山大学職員組合は有権者に,学長選意向投票の参考にして貰おうと,この間,学長候補者にアンケートをお願いしてきました。回答結果は組合新聞に掲載し,全構成員に配布する予定です。以下の質問にお答えいただくようお願いいたします。

  1. 自分が学長に相応しいと考える理由は何ですか。学内行政の実績等踏まえお答え下さい。
  2. 岡山大学をどういう大学にしたいとお考えですか。学長になって取り組みたい課題は何ですか。優先順位をつけ3つまでお答え下さい。
  3. 我々のアンケート調査によれば,森田体制のもとでの諸施策について,評価できないとする者42%,やや評価できない25%,やや評価できる22%,評価できる11%でしたが,この数字についてどのようなご意見をお持ちでしょうか。
  4. この間の岡山大学での改革において,各理事が改革の成果を競い合った結果,事務量,経費等の増加に岡山大学の体力が耐えられなくなることが予測されます。その改善策の一つとして,旧弊に基づく事務の削減,改革における無駄のチェック等必要だと思われますが認識をお聞かせください。またチェックが必要だとすれば,その方策についてお聞かせください。
  5. 文部科学省からの大学への交付運営費は年々低下しており,どの教員も,教育・研究環境の維持は困難と感じています。一部では,卒論生・大学院生が配属されても,外部資金以外の大学からの経費は,10万円台しか無い,という状況が常態化しています。先般のノーベル賞受賞に関わる報道でも取り上げられましたが,いま外部資金・研究費をもらえないテーマであっても,将来のノーベル賞の種となる研究が膨大に存在しています。
    こういった状況で,グローバル教育実施や先進的な研究への取り組みを鼓舞するのは,矛盾を孕むという認識もあります。この問題について,どの様な改善への取り組みを予定されているのか,アクションプランをお聞かせ下さい。
    また,岡山大学が研究大学として残るためにどのような政策をお持ちかお聞かせ下さい。
  6. 我々のアンケート調査によれば,森田体制のもとで行われた諸施策のうち最も評価の低かったのが60分4学期制の導入ですが,この問題について,見直しを含め将来どのような構想をお持ちでしょうか。
  7. 次に評価の低かったのが,美しいキャンパスづくり,薬学部問題への対処,年俸制の導入と続きます。他方,美しいキャンパスづくりは高い評価も得て,意見が分かれています。美しいキャンパスづくりについて,今後どのようなスタンスを持って臨むおつもりでしょうか。
  8. 薬学部学部長等普通解雇事件については,大学当局から責任ある説明がないという意見が多くありました。この問題について説明責任を果たしていくお考えはありますか。
  9. 年俸制導入について,採用時期,内部昇格かどうかで不合理な不公正が生じているという意見があります。また新規採用者に強制適用することにも疑問の声が上がっています。
    この問題についてのお考えをお聞かせ下さい。
  10. 森田体制を評価する意見のなかでも全く評価されていないのが,一般社団法人大学メディカルセンター(OUMC)構想と事務量の増加です。OUMC構想については,そもそもどういうものになるか分からないので判断しようがないという問題もあると思われますが,説明不十分,職員の身分が不安定になる等の意見が寄せられています。OUMC構想についてのご意見をお聞かせ下さい。
  11. この間の大学改革により,教員の事務負担が増え,また事務部に関しても,事務量が増加し,非能率化したとの声が寄せられています。このような事態をどのように考えていますか。教員の事務負担を減らす手立てはありますか?
  12. 改正労働契約法の関係で岡山大学では有期雇用職員の最大雇用期間は一部の人を除いて5年と決められています。2018年3月には特別契約職員のうち134名,それ以外の有期雇用職員のうち203名が一斉に雇用期間が5年を迎え,現在の岡山大学の規則ではそのまま雇い止めとなります。これに対してどのような対策を講じるおつもりでしょうか。また,岡山大学では非常勤職員は常勤職員の補助的業務を行っているという建前になっていますが,実際には非常勤職員が主として行っている業務も多々あります。これについてどのようにお考えになりますか。
  13. 現在政府のもとで大学の基盤研究費が削減される一方,防衛省による軍事研究予算が注目されています。2015年度は3億円,16年度6億円,そして来年度は110億円の予算がつけられました。軍事研究に大学としてどう関わるべきなのか,ご意見をお聞かせ下さい。
  14. 大学のグローバル化は避けることのできない課題だと思われますが,他方で,教員の負担増,事務部の負担増等をひきこしつつあります。また英語授業の機械的導入は学生の能力を引き下げるだけとの声も聞かれます。この問題へのお考えをお聞かせ下さい。
  15. 安倍政権は,イノベーション改革のための大学改革を打ち出し,ガバナンス改革,教育・人文社会系学部の再編を強要しました。森田学長は,文系の学問は大学の品格に係わるとしてそうした再編に消極的姿勢を打ち出されました。この問題についてのご意見をお聞かせ下さい。またイノベーション改革にはどのように対応しようとしているのか考えをお聞かせ下さい。